効率化効率化。
そのフレーズ、自動化しましょう
この時期になると、「良いお年を」とか「良いホリデーシーズンを」とか、年が明けたら「今年もよろしくおねがいします」とか、そういう定型文をメールに散りばめなければならないわけです。挨拶は社会の基本であることを承知の上で、若干面倒だし、そのフレーズをタイピングするための時間や、その文字列のためのパケット、いろいろ無駄に思えてくることもしばしばあるわけです。
せめて、タイピングだけでも省略できないか、そう思ってこれを作りました。
ボタンとArduino互換ボードだけのシンプルな構成ですが、このボタンを押すとめんどくさいフレーズを自動で入力してくれます。便利ですね。
実際の動作はこちら
日本語入力がONになっている状態でボタンを押すと・・・
「良いお年を」が自動で入力されます。極めて便利ですね。
仕組み
Arduino向けのKeyboardライブラリを使って、HIDエミュレーションをしています。要は、Arduinoがキーボードとして振る舞うわけです。実際のコードはこちら。
#include "Keyboard.h" const int buttonPin = 3; void setup() { pinMode(buttonPin, INPUT_PULLUP); Keyboard.begin(); } void loop() { int buttonState = digitalRead(buttonPin); if (digitalRead(buttonPin) == LOW) { Keyboard.println("yoiotoshiwo "); delay(1000); } }
これだけ。入力したいキーをKeyboard#println()
で設定します。例のフレーズをローマ字で入れつつ、変換を行うために半角スペースを挟んでいます。
社会にはまだまだ無駄な定型文が潜んでいます。これをつかって自動化していきたい所存です。
良いお年を
- 作者:金森 たかこ
- 発売日: 2017/03/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)